木村英憲 −流々庵− へようこそ 
川のせせらぎや海辺の寄せては返す波、
風に流れる雲……
絶えず形を結び、消え去り、とどまることなく、
さらさらと流れ、飛沫を上げ、あるいはよどみ、
きらきらと輝いています。
それらが流れきらめく様子を眺めていると、
いつの間にか魅入っている自分に気が付きます。
常に揺れ動く流体の流動感を
画面のなかで形作ることを思い描き、制作を進めています。

今回の個展−中空−では、
流れの真ん中にぽっかりと穴が空きました。
何もない中心、
それは月の様でも、日の様でも、
あるいは鏡の様でもあります。
その中空に目を凝らしながら、
流れの中を泳ぐように、描けたらと思っています。