2017年個展−中空− なびす画廊 

次の個展が4月から始まります。
 
今回のモチーフは白波です。
9年前に海の近くに移り住んだ成果(?)がようやく表れました。
浜辺に寄せる白波は、
波間に漂いながら結ばれたり、離れたりしながら
やがて細かく消えていきます。
 
結合と分離を繰り返しながら消えていく白波は、
頭の中に浮かぶとりとめない妄想や、
日々繰り返されるささやかな行為のつながり、
果ては人の生をも連想させます。
 
そんな、やがて消え去る白波に、
漠とした無常観や無力感を重く感じてしまいます。
その心持ちをどのようにしたら減らすことができるでしょうか。
 
それぞれの白波が互いに合わさって、淡く淡く消え去り無になっていく。
全てが無になったところから、全てが満ちた真っ白な空間 −中空−、
が立ち現れてくる。
 
そんなことを夢想しながら、今回は筆を進めています。